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いたずらゲンガーの顛末

ポケモンショートストーリーズ #13

J.HbyJ.H
2020年12月6日
in ストーリー
1.1k
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『ポケモンショートストーリーズ』では、全国各地のポケモントレーナーの皆様から寄せられた体験談を掲載しています。

いたずらゲンガーの顛末

寄稿者:イソダソメキチ(25歳 女性 落語家・ハクタイシティ)

これはわたしに起きた嘘のようで本当のお話です。

特殊な仕事のため、地方に呼ばれることの多い私。今回はヤマブキシティに向かうことになりました。呼ばれたからにはいきたいのですが、車も持っていないしポケモンに乗るにもつてがないと考えあぐねていたところ、知人にこういわれました。

「俺のばあさんのお使いをしてくれたら、ヤマブキシティの近くの町まで連れて行ってやるよ」

交通費と言っても遠いと馬鹿にならないので二つ返事でOKして、さっそくそのおばあさんのもとへと向かいました。おばあさんは鈴のついたお守りを私に大事そうに手渡すと「これをわたしの大事なガーディーちゃんのところへ届けておくれ。」と言いました。

これはつまりポケモンの墓参りだったのです。おばあさんは足が悪く遠方にある愛ガーディーちゃんのところに行けなくなったことをたいそう悲しんでおりました。私は知人の車に乗せてもらいお墓のあるシオンタウンでおろしてもらいました。途中で知人に「あなたは墓に行かないのか」と聞くと「無理無理。俺オバケ怖いもん。」と言われました。

なるほど、ゴーストポケモンが出ると噂のポケモンタワーには怖がりではいけないというわけか。私はそこまで怖がりではないのでポケモンタワーにすたすたと入り、件のガーディーのお墓の前にお守りを届けた。何かが出ると身構えていたので拍子抜けだなと思った矢先、足元に自分のものではない紫色の足が見えた。ぞっとして振り返ると誰もいない。というか周りに誰もいない。

「なんだ誰もいないのか。」

ぼそっと1人ごとを言うと反響しているかようなスピードで

「ナンダダレモイナイノカ」

唸るような低い声が聞こえた。私は恐ろしくなり

「誰かいないの?」

と叫ぶと同じ声量で先ほどと同じタイミングで

「ダレカイナイノ!」
と聞こえる。


怖くなって出口にダッシュで向かった。が、それにぴったりと張り付くようにヒタヒタヒタヒタという足音が聞こえた。それでも立ち止まりたくはないので出口まで向かった。出口を通り過ぎてもしばらく走ってしまい、近くにいた中年女性にぶつかった。

「アレサ、危ない!」
「ああ、すみません。」「██、██████」

私の声を聴いた中年女性がうわっと言ったのが聞こえた。

「お嬢ちゃん、タワーから出てきたの?」
「え?はい…」「██?████…」
「声が変なのわかる?」

先ほどと同じように反響するような唸り声が聞こえた。というより私が話すとすでにその低い声にかき消されてその声が話しているようになっている。

「ゲンガーよ。」
「ゲンガー?」「████?」
「お嬢ちゃんにいたずらゲンガーがついちゃったのよ。」

中年女性曰く、いたずらゲンガーがつくとゲンガーが納得するまで後ろで声真似をし続けるため、声が変わったように聞こえてしまうんだろうと言われた。さすがに仕事に支障が出てしまうなあと感じながらヤマブキシティの仕事現場まで向かった。

◇

「イソダさん、遅いですよ。」
とホールの支配人が呼んでいる。

私はふと考えた。ゲンガーはあくまで私の声を変にしているのではなく声を追いかけて真似をしているにすぎない。

と、すれば。

私は支配人にメモで「演目を変更します。」と伝えた。そして、出囃子がなり真ん中の座布団に向かって歩き出す。私はお辞儀をしてから観客に告げた。

「どうも、三代目ルージュラ亭イソダエイキチでござんす。実はこのたびシオンタウンのゲンガーがこの私に取りつきやして、ほとほとこまってしまいましてね。」
「██、███。████、████████。」

観客はぎょっとしている。

「しかし、私についてきたからにはお友達になったほうがいいと思ったんで名前をつけたいと思うんですよ。縁起の良いね、」

私は全力でしゃべり出した。

「ルージュラ亭はつけてあげやしょう。ルージュラ亭じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ」
「███。███…██jy███×██gy██ッ!……」

枯れた声は慌てたように私の声とずれていく。

「パイポパイポの…」
「p██⁉pイp█?p……」

ついには声から離れ、セリフもカミたおし始めた。

「ポンポコナーノちょうきゅうめいの…」
「p██n██……モウダメダ…」

ああ、弱音が聞こえた。…ような気がした。

「・・・ちょうすけさんと。おや?ゲンガーさんいらっしゃいますか?」

私は会場の端から恥ずかしそうに去っていくゲンガーの顔を見た。
私はにんまり笑ってゲンガーにお辞儀をした。

「おあとがよろしいようで。」

ゲンガーは二度と現れなかった。

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