泣ける話 #1【切ない/悲しい/感動/涙】

コメント(-)| コメントを書く

この記事ではネット上の泣ける・切ない・心に染みるような書き込みを紹介しています。

お星様になったよ

小学生の時にイヴにハムスターが死んじゃって、次の日
プレゼントと一緒にハムスターからの手紙も置いてあって超泣いたけど
この年になってから改めて見ると親の優しさにウルッと

 

安物の指輪

我家は母子家庭。
もちろん裕福ではないけど、つつましく暮らせば
生活に困るような事もないような家庭のつもりだったのですが。

ある日、元々指輪など装飾品にそれほど興味のなかった私が
珍しく超々安物の指輪を気に入って購入した夜。

私「ねえ、これかわいいでしょ~?」(本当に気に入ってたから)
小4の息子「買ったの?」
私「うん、どう?」
息子「高かった?」
私「まっさかーー、500円だったかな」

その後、何故か息子は下を向いて黙ってしまい
どうしたのかと思ってたら

「俺が大きくなったら、すっごい高い指輪買ってあげるから」
って涙ふきふき言われてしまいました。

買えないから買わないのももちろんあるけど、我慢するほど
そういうのが欲しい私ではなかったのに
息子は、きっと勘違いしちゃったんだろうなって。

でもそんな気持ちが嬉しくて、私も泣き笑いしちゃった。
これから先、何があってもこの子がいてくれたら
乗り越えていける、って改めて思わせてくれた夜でした。

初任給

昨日、初任給が入ったので家族みんなに焼肉を奢りました。
みんなに「ありがとー、ご馳走様ー」って言われて解散した後、
親父がこっそり俺に
「そんな少ない給料で俺に奢るのはまだ早い、みんなに奢ったことでいいからこれ受け取れ」
って全額返された。
こんな親父になろうって思ったよ。

食べ残し

今日珍しく俺は母ちゃんを外食に誘った。
行き先は昔からよく行く馴染みのラーメン屋だった。
俺は味噌大盛り、母ちゃんは味噌並み盛りを頼んだ。
「昔からここ美味しいのよね」って、柄にもなく顔にシワよせて笑ってたんだ。

ラーメンが出来上がると、俺も母ちゃんも夢中で麺をすすってた。
あんまりにも母ちゃんがニコニコしながら食べてるもんだから、
俺もつられて笑っちまったよ。

しばらく経って、ラーメンを食い終わった俺はふと母ちゃんの方を見たんだ。
ラーメンの器に浮かぶチャーシューが一枚、二枚、三枚・・。
そのチャーシューを捲ると麺がまだ沢山余ってた。

母ちゃんは俺の方を申し訳なさそうに見て、
「ごめんね、母ちゃんもう年だから。ごめんね」と繰り返してた。

「んなもんしゃーねーべ」と言うと、俺は母ちゃんの残したラーメンをすすった。
そういやガキの頃、よく無理して大盛り頼んで、
結局食べきれなくて母ちゃんに食ってもらってたっけ。

いつの間にか立場も逆転。
あんなに若かった母ちゃんの顔も今じゃシワだらけで、背丈も頭一個分違う。
そのシワの数程今まで散々迷惑掛けたんだろうなって思うと、悔しさと不甲斐なさで涙が出てくる。
母ちゃん、こんな俺を今まで育ててくれてありがとう。

俺、立派な社会人になるわ。

380円のショートケーキ

俺がケーキ屋で支払いをしていると
自動ドアが開いて、幼稚園児ぐらいの女の子がひとりではいってきた。
女の子は一人で買い物に来たらしく、
極度の緊張からか、ほほを赤く染め真剣なまなざしで店員に
「けえきください」と声を発した。

いかにもバイトといった感じの女子高生らしき店員は、
「一人で来たの?ママは?」
と問いかけた。

すると、女の子は、 どもりながら必死で、
一人で来たこと、今日が母親の誕生日なので
驚かせるために内緒で自分の小遣いでケーキを買いに来た、
という趣旨のことを長い時間かけて何とか話し終えた。

店員は戸惑いながら
「そうー、偉いねー。どんなケーキがいいの?」
と一応注文をとった。
「あのねー、いちごがのってるの!」
どう見ても女の子が大金を持っているようには見えない。
手ぶらだ。財布が入るような大きなポケットもついてない。
まず間違いなく、小銭を直にポケットに入れているだけだろう。
俺はハラハラしながら事態を見守った。

店員も女の子がお金をたいして持っていないことに気づいたらしく、
イチゴが乗っているものの中で一番安いショートケーキを示し、
「これがイチゴが乗ってるやつの中で一番安くて380円なの。
お金は足りるかな?」と問いかけた。

すると、女の子の緊張は最高潮に達したようで、
ポケットの中から必死で小銭を取り出して数え始めた。
俺は心の中で神に祈った。どうか足りてくれ!
「100えんがふたつと・・・50えんと・・・10えんがいち、にい、さん・・・」

俺は心の中で叫んだ。
ああっ!ダメだ!280円しかないっ!!!
店員は申し訳なさそうに、
お金が足りないからケーキは買えないという趣旨の説明を女の子にした。

それはそうだろう。店員はどう見ても単なるバイトだ。
勝手に値引いたりしたら雇い主に怒られるだろうし、
女子高生にこの非常事態を大岡越前ばりのお裁きで丸く納めるほどの
人生経験はなくて当然だ。
かといって、赤の他人の俺が女の子のケーキの金を出してやるのも不自然だ。

女の子が自分の金で買ってこそ意味があるのだから。

女の子に買えないことが伝わったらしく、
泣きそうなのを必死で堪えながら、
というより、声こそ出してないが、ほとんど泣いていて、
小銭を握ったままの手で目をこすりながら出て行こうとした。
すると、ろくに前を見てないものだから、
自動ドアのマットにつまづいて転んだ。
その拍子に握っていた小銭が派手な音を立てて店内を転がった。

きっと神が舞い降りる瞬間とはこういう時のことを言うのだろう。
俺は女の子が小銭を拾うのを手伝ってあげた。

小銭をすっかり集め終わった後で、女の子にこう話しかけた。
「ちゃんと全部あるかな?数えてごらん」

女の子は「100えん、200えん、300えん・・・?あれ!380えん、あるーっ!」
俺が「きっと最初に数え間違えてたんだね。ほら、これでケーキが買えるよ。」
と言うと女の子は嬉しそうに、
「うん!ありがとう!」としっかりお礼を言い、
イチゴショートを一つ買っていた。
俺はそれを見届けてから店を後にした。

魔法は効かない

サキちゃんのママは重い病気と闘っていたが、死期を悟ってパパを枕元に呼んだ。
その時、サキちゃんはまだ2歳。

「あなた、サキのためにビデオを3本残します。
このビデオの1本目は、サキの3歳の誕生日に。
2本目は小学校の入学式に。
そして3本目は…○○○の日に見せてあげてください」

まもなく、サキちゃんのママは天国へと旅立った。
そして、サキちゃんの3歳の誕生日。
1本目のビデオが再生された。
ビデオからつないだテレビ画面に、病室のママが映し出される。

「サキちゃん、お誕生日おめでとう。
ママ、うれしいなぁ。
でもママはね、テレビの中に引っ越したの。
だから、こうやってしか会えない。
パパの言うことをよく聞いて、おりこうさんでいてね。
だったら、ママ、また会いに来ます」

サキちゃんの小学校入学の日。
2本目のビデオ。

「サキちゃん、大きくなったネ。おめでとう……。
ママ、うれしいな。
どんなにこの日を待っていたか。
サキちゃん、ちゃんと聞いてね。
ママが今住んでいるところは、天国なの。
だから、もう会えない。
でもね、パパのお手伝いがちゃんとできたら、
ママ、もう一回だけ、会いに来ます。
じゃあ、魔法をかけるよ。
エイッ! ほうら、サキちゃんは料理や洗濯ができるようになりました」

そして3本目のビデオ。
そのタイトルは、こう書いてあった。
新しいママが来た日のサキちゃんに。

そしてサキちゃんが10歳の時、パパは再婚し、新しいママが来た。
3人いっしょに、3本目のビデオを見つめた。
なつかしいママの顔が映し出された。

「サキちゃん、おうちの仕事、がんばったね。えらかったね。
でも、もう大丈夫。新しいママが来たんだから。

……

サキちゃん。今日で本当にお別れです。

……

サキちゃん、今、身長はどれくらい?ママには見えない。
(泣き崩れ、カメラを抱え込む姿が映る)

ママ、もっと生きたい…。
あなたのために、おいしいものいっぱいつくってあげたい…。
あなたの成長を見つめていたい…。

じゃあ、サキちゃん、これがママの最後の魔法です。
それは、『ママを忘れる魔法』です。
ママを忘れて、パパと、新しいママと、楽しい暮らしをつくってください。
では、魔法をかけます。1、2、3、ハイッ!」

そこでビデオは終わった。
しかし、サキちゃんに、
この魔法は効かなかった。
パパと、新しいママにも効かなかった。

ママは、みんなの心の中に、ちゃんと残っていた。
そして今度は、サキちゃんが主役の、4本目のビデオがつくられたのだった。
天国のママに見てもらうために

エプロン

社会人になって初めて迎えた母さんの誕生日。
「いつもありがとう」ってプレゼントを渡したかった。
でも照れくさいし、もし選んだプレゼントが気に入ってもらえないと怖かった。

だから「選ぶのめんどいから」って嘘ついてデパートに連れて行って、
「何でもいいから適当に買えよ」とぶっきらぼうに言うと、
「高いエプロンだけどいい?」とおずおずと見せに来て、値札見たらたった3000円。
「こんな安物かよ」とひったくって後ろ向いて、泣きそうな顔を見られないようにレジに走った。

服でもバックでも、ほかに何でもあるだろ、財布の中に給料全部入れてきたんだぞ!
って涙が出たけど、 トイレで急いで顔洗って、そ知らぬ顔で袋を渡した。

そしたら、母さんがうれしそうにそれを抱きしめたのを見て、また泣きそうになった。
いまでも帰るたびにそのエプロンつけて飯作ってくれて、ありがとう。
ほんと美味いよ。世界一だ。
いつも素直になれなくてごめん。
マザコンでもいいよ、母さん大好きだ。

親孝行

今日さ、母さんの事を思い出したよ。
田舎者で世間知らずで畑仕事のせいでいつも土の匂いがして、
笑顔を絶やさなかったよな母さんは。

肝炎になり、もって4.5年と言われてから親父に中国に連れって行って貰った時に 、
夜、国際電話を掛けて来て「電話代が掛かるから」と俺が言ってるのに 、
初めての海外旅行で嬉しそうに30分も話していたっけ。
あの時電話代幾ら掛かったんだよ

肝臓癌になって入院してから祖母が見舞いに来た時
「親不孝してゴメンネお母ちゃん」と、
子供の様に祖母にしがみ付いて泣きじゃくっていた姿はとても見ていられなくて 、
見舞いに来てた人たちと病室を出た後、待合室で皆で泣いたんだぜ。
まったく年甲斐も無く

「散々親不孝したんだから、これから少しは親孝行させてくれよ」
と俺が言うと、
「お前の存在自体が親孝行だったよ、とっても幸せだった」
と言ってくれたっけ。

あんなに学校に呼び出されたり、バイクで怪我したり心配掛けたのに。
本当かよ?と思ったよ。

そうそう、そっちで見てると思うけど…、
病室で紹介したあの子と結婚したんだよ、今2歳の娘が居るんだ。
俺が親になったんだよ。
娘は母さんに似て今からお喋りの素質を開花させてるよ。

親になり我慢しなきゃならない事も有るけど、
母さんの言ってくれた事が少しは理解できるようになってきたよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。